ツラろう

薬の飲み方

基本的には薬の説明書に従いますが、例として「鼻アレルギー診療ガイドライン(2013年版)」の記述を引用します。

この本によると、第2世代抗ヒスタミン薬・抗ロイコトリエン薬による初期治療では、以下の用に書かれていました。

また、第2世代抗ヒスタミン薬・抗ロイコトリエン薬は事前でも事後でも効果があるとされていますが、先に飲んでいた方が薬の効果があるのかに関しては。

三年間全国他施設共同研究で第2世代抗ヒスタミン薬による初期両方のオープン試験を行ったところ、初期療法群で優位に症状を抑えていたが、飛散一ヶ月前から内服した群と飛散開始時から内服した群では、効果に差を認めなかった

薬を飲み続けてもよいのか?

「日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 118 No. 4 p. 466-469」の「最新のアレルギー性鼻炎診療 (アレルギー性鼻炎に対する最新の薬物療法と免疫療法)」という論文から引用します。

通年性アレルギー性鼻炎患者を対象に、フェキソフェナジン塩酸塩/塩酸プソイドエフェドリン配合錠の2週間を超える処方による治療効果および副作用の有無について調査した。 実際には8週間フェキソフェナジン塩酸塩/塩酸プソイドエフェドリン配合錠を投与したが、くしゃみ、鼻汁、鼻閉、重症度、嗅覚障害すべてにおいて有意に自覚症状を軽減させた。 また、8週間投与中に重篤な副作用は認めず、フェキソフェナジン塩酸塩/塩酸プソイドエフェドリン配合錠を中止した症例は認めなかった。

上記から以下が言えます。

ところがこの論文には重篤ではない副作用がないとは書かれておらず、また調査対象の母数もわかりません。 加えて、一回の服用量やその変化、毎日なのか、1日何回なのかなどもわかりません。

この点からも不安感はぬぐえず、不必要に薬を飲み続けることは避けた方がよいとでしょう。