
後鼻漏になるとというか鼻水が喉に流れるからこその後鼻漏なのですが、この喉に垂れた鼻水(=後鼻汁)が非常にツライのでツラさを書きます。
体調的にツライだけではなく、感覚や社会的にツライのが後鼻漏の嫌なところです。精神的にやられます。
口から吐き出したり鼻をかんだ際にでてくる鼻水の色は、後鼻漏の状態を示している場合があります。
後鼻漏になると鼻水の粘性が増しますが、同時に膿性鼻漏(鼻粘膜などに細菌が感染した際にでる鼻水)という状態になるようです。
こうなると不快感は極限に達し、咳が絶えず息がつまり、夜に横になってて眠ることすら困難になります。
実際に筆者が今年に体験したことですが、膿性鼻漏は細菌感染が原因なので、抗生物質ですぐに改善するそうです。
筆者自身、耳鼻科で抗生物質をいただくと一週間も経たずに膿のような鼻水は出なくなりました。
膿性鼻漏で苦しまれている方は、すぐにでも病院に行って診察を受けることをお勧めします。
アレルギー性鼻炎対策の薬はそれなりに効果がありますが、それは軽度の場合のみです。
これは後鼻漏にかかわらず花粉症の方なら実感していると思います。
薬を飲んでも効かないレベルには案外簡単に到達しますよね。でなければ薬さえ飲んでいれば花粉シーズン中に花粉症を発症しているはずがないですから。
個人差はありますし、軽度であれば効果は期待できるとは思いますが後鼻漏がひどい時に飲んでも楽になったことはありませんでした。医師に処方してもらう薬の方が頼りになります。
巷で鼻炎に効くと書かれることもある「なた豆茶」ですが、筆者個人は全く効きませんでした。
購入する際に薬剤師に相談しましたが、なた豆茶に含まれる成分には鼻炎に効果のあるものはなさそうとのことです。
そのためなた豆茶は、後鼻漏だけではなく鼻炎全般にお勧めできないと考えています。
ただ、後鼻漏特有の口の中の滑り(鼻水のせい)は多少マシになるかなとは思います。もともとなた豆の効能は歯周病関連なので、口の中を楽にしたいということであれば選択肢にはいるかもしれません。
後鼻漏には直接関わりませんが、鼻水がでる原因は後鼻漏以外にも多数あります。
海外の論文「Environmental assessment and exposure control: a practice parameter–furry animals」を典拠として詳細を日本語で書かれている「子猫のへや」というサイトから引用します。
- Fel d 1
- 「Fel d 1」は「セクレトグロビン」(secretoglobin)から構成されており、猫アレルギー患者のおよそ90%はこのアレルゲンに反応を示すとされています。またFel d 1に反応するの中には、ライオンやトラといった大型ネコ科動物にも反応してしまう人がいます。詳しくはこちらの記事をご参照ください。
- Fel d 2
- 「Fel d 2」は「アルブミン」(albumin)から構成されており、猫アレルギー患者の22%がこのアレルゲンに対するIgE抗体を保有していたというデータがあります。構造が豚肉に含まれる血清アルブミンに酷似していることから、極めてまれではありますが、猫アレルギーを発症した後に豚肉を食べた人が、突如アレルギー反応を示すことがあります(ブタ-ネコ症候群, Pork-cat syndrome)。
- Fel d 3
- 「Fel d 3」は「シスタチン」(cystatin)から構成されており、猫アレルギー患者の60~90%がこのアレルゲンに対するIgE抗体を保有していたというデータがあります。シスタチンは、タンパク質加水分解酵素のうち、中心部分にシステインという物質を含むものを阻害する役割を担っています。
- Fel d 4
- 「Fel d 4」は「リポカリン」(lipocalin)から構成されており、主として猫の唾液中に含まれます。このアレルゲンに反応を示す人は、ウマのもつ「Equ c 1」、マウスの持つ「MUP1」、ラットの持つ「Rat n 1」、そしてイヌの持つ「Can f 2」というアレルゲンに対しても反応を示すと言われています。動物アレルギー患者109人中68人(62%)において、犬と猫両方に対するIgE抗体が検出されたというデータもあります。
- Fel d 5
- 「Fel d 5」は「IgA」と呼ばれる免疫グロブリンの一種から構成されており、主として猫の唾液中に含まれています。猫アレルギー患者の38%がこのアレルゲンに対するIgE抗体を保有していたというデータがあります。
- Fel d 6
- 「Fel d 6」は「IgM」と呼ばれる免疫グロブリンの一種から構成されています。「Fel d 5」同様、猫アレルギー患者の38%がこのアレルゲンに対するIgE抗体を保有していたというデータがあります。
- Fel d 7
- 「Fel d 7」は2011年に発見された新しいアレルゲンで、猫の舌にある「フォン・エブネル腺」(Von Ebner’s gland)と呼ばれる器官から分泌される「リポカリン」(lipocalin)によって構成されています。犬のアレルゲンである「Can f 1」と構造が似ていることから、「Fel d 7」に反応する人の多くは、犬のフケなどにも反応します。
- Fel d 8
- 「Fel d 8」は2011年に発見された新しいアレルゲンで、「ラセリン」(latherin)に似た物質から構成されています。ウマの汗や唾液に含まれる「Equ c 5」というアレルゲンに構造が似ていることから、「Fel d 8」に反応する人の中には、ウマに対してアレルギー反応を示す人もいます。
※Fel d 1の「こちら」というのは「2月26日の猫ニュース」の記事をさしています。
上記に示されているように、猫アレルギーは8つの種類があるようで、ひとまとめにはしがたい状態です。
少なくとも以下の犬猫の以下のようなものが媒介というか具体的なものとして上げられているようです。
これらの中にアレルゲンとなる物質が多数含まれていて、それが人体にアレルギー反応を引き起すことになります。
フンはともかく他は目視できるレベルでは無いですし、正直なところ慢性的な後鼻漏の筆者としては動物を飼うことは避けたいなと思っています。